【まるっと解説】監理技術者や主任技術者の職務とは?テレワークもできる?現場にいないといけない?

行政書士宮城彩奈

こんにちは!
行政書士の宮城彩奈(@ayanamiyagi)です。

ジャスティン

監理技術者や主任技術者ってどんな仕事するのだろう…?

行政書士宮城彩奈

今回は、監理技術者や主任技術者の職務について解説します。

目次

監理技術者や主任技術者の職務とは?

「監理技術者制度運用マニュアル(令和6年3月26日改訂)」に監理技術者や主任技術者の職務について、以下の記載があります。

主任技術者及び監理技術者は、建設工事を適正に実施するため、施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理及び施工に従事する者の技術上の指導監督の職務を誠実に行わなければならない。

監理技術者や主任技術者の職務は、工事現場における建設工事の施工の技術上の管理をつかさどり、建設工事従事者の技術上の指導監督を行う役割があります。

  • 施工計画の作成
  • 工事全体の工程の把握
  • 工程変更への適切な対応等具体的な工事の工程管理
  • 品質確保の体制整備
  • 検査及び試験の実施等及び工事目的物、工事仮設物、工事用資材等の品質管理

特例監理技術者においては、上記職務を適正に実施できるように監理技術者補佐を適切に指導しなければなりません。

監理技術者や主任技術者の具体的な職務内容とは?

監理技術者や主任技術者の職務は建設業法上区別はされていませんが、「元請の監理技術者・主任技術者」「下請けの主任技術者」に分かれ、さらに電気工事や空調衛生工事など(エアコン工事など)において、「複数工種のマネジメントを行う下請けの建設業者の主任技術者」の3つに分類されます。

「複数工種のマネジメントを行う下請けの建設業者の主任技術者」は、元請との間においては主任技術者の役割となり、下位下請との間においては元請の監理技術者・主任技術者の指導監督のもと、元請が策定する施工計画等を理解の上、元請のみの役割を除いて元請の監理技術者・主任技術者に近い役割を担います。

元請の監理技術者・主任技術者下請けの主任技術者下請けの複数工種のマネジメントを行う主任技術者
役割請け負った建設工事全体の統括的施工管理請負った範囲の建設工事の施工管理請け負った範囲の建設工事の統括的施工管理
施工計画の作成・請け負った建設工事全体の施工計画書等の作成
・下請けの作成した施工要領書等の確認
・設計変更等に応じた施工計画書等の修正
・元請が作成した施工計画書等に基づき、請け負った範囲の建設工事に関する施工要領等の作成
・元請等からの指示に応じた施工要領書等の修正
・請け負った範囲の建設工事の施工要領書等の作成
・下請けの作成した施工要領書等の確認
・設計変更等に応じた施工要領書等の修正
工程管理・請け負った工事全体の進捗確認
・下請間の工程調整
・工程会議等の開催、参加、巡回
・請け負った範囲の建設工事の進捗確認
・工程会議等への参加※
・請け負った範囲の建設工事の進捗確認
・下請間の工程調整
・工程会議等への参加※、巡回
品質管理請け負った範囲の建設工事全体に関する下請けからの施工報告の確認、必要に応じた立ち会いの確認、事後確認等の実地の確認・請け負った範囲の建設工事に関する立ち会い確認(原則)
・元請(上位下請け)への施工報告
請け負った範囲の建設工事に関する下請けからの施工報告の確認、必要に応じた立ち会い確認、事後確認等の実地の確認
技術的指導・請け負った範囲の建設工事全体における主任技術者の配置等法令遵守や職務遂行の確認
・現場作業に係る実地の総括的技術指導
・請け負った範囲の建設工事に関する作業員の配置等法令遵守の確認
・現場作業に係る実地の技術指導
・請け負った範囲の建設工事における主任技術者の配置等法令遵守や職務遂行の確認
・請け負った範囲の建設工事における現場作業に係る実地の総括的技術指導
※ 非専任の場合は毎日行う会議等の参加は求めませんが、要所の工程会議等には参加し、工程管理を行うことが求められます。
ジャスティン

右列の「下請けの複数工種のマネジメントを行う主任技術者」は、元請のような役割を担っているね。

職務は、業務内容や現場の状況確認と意思疎通に必要なリアルタイムの音声・映像の送受信が可能な環境等により、工事現場以外の場所で行うことができます。

安全衛生について

安全衛生については、労働安全衛生法により統括安全衛生責任者等を配置する必要がありますが、監理技術者が兼任する場合は適切に行えるようにしましょう。

下請の主任技術者の職務について

下請の主任技術者の建設工事において、複数工種のマネジメントを行い元請の監理技術者等に近い役割を担うかどうか等について、元請かつ下請代金額合計4,500万円(建築一式工事は7,000万円)以上の工事の場合(特定建設業許可が必要な条件と同じ)に作成する施工体制台帳の写しを活用し、下請が記載内容を確認するなどにより、元請および下請の双方が合意した内容を明確にする必要があります。

また、施工体制台帳の作成を行わない工事においても、下請の主任技術者の建設工事における職務について元請および下請の双方が合意した内容を書面にしておくのがベターです。

建設工事の工場製品の品質管理について

建設工事の目的物を構成する工場製品の品質管理について、請負契約により調達したものだけではなく、売場契約により調達したものであっても、品質に関する責任は工場製品を製造する企業だけでなく、工場へ注文した元請・下請・上位下請にも責任が発生します。

そのため、工場製品を工場へ注文した元請・下請・上位下請けは工場での工程についても合理的な方法による品質管理を基本とし、主要な工程の立ち会い確認・規格品及び認定品に関する品質証明書の確認などの適宜合理的な方法による品質管理を行う必要があります。

また、工事現場における建設工事の施工に従事する者は、主任技術者・監理技術者がその職務として行う指導に従わなければなりません。

主任技術者・監理技術者の支援者について

これまでの説明にも記したように主任技術者・監理技術者の職務の量は膨大です。
よって、主任技術者または監理技術者に求められる役割を一人の主任技術者または監理技術者がこなすのは困難でしょう。

その場合、良好な施工の確保や働き方の観点から、主任技術者または監理技術者をサポートする技術者やその他人員を確保するのが望ましいとされています。

ただし、サポートする人員がいたとしても主任技術者または監理技術者が技術上の責任者であることは変わりなく、サポート人員はあくまでもサポートとして留めなければなりません。

共同企業体など大規模な工事現場について

大規模な工事現場においては、総括的な立場として一人の監理技術者(共同企業体で複数の監理技術者の配置が必要な場合はそれぞれの監理技術者)に情報集約し、監理技術者はこれらの他の技術者の職務を総合的に掌握するとともに指導監督する必要があります。

適正な施工を確保する観点から、個々の技術者の職務分担を明確にしておく必要があり、発注者から請求があった時には職務分担等について発注者に説明しなければなりません。

現場代理人の役割について

現場代理人は、請負契約の的確な履行を確保するため、工事現場の取締りの他、工事の施工・契約関係事務に関する一切を処理するものとして工事現場に置かれる請負者の代理人です。

監理技術者等と現場代理人との間で、密接な連携が適正な施工を確保するために必要不可欠です。

主任技術者または監理技術者は現場代理人を兼務できます。

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