【建設業経理の最強資格】建設業経理士・建設業経理事務士とは?経審の加点対象になっているおすすめ資格を解説

行政書士宮城彩奈

こんにちは!
行政書士の宮城彩奈(@ayanamiyagi)です。

さとし

日商簿記は割と馴染みがあるのだけど、建設業専門の簿記資格があるって本当?

建設業経理事務士・建設業経理士は、一般財団法人建設業振興基金が運営する民間資格です。

一般的に馴染みのない資格ですが、特に、会計の勉強をしている人・建設業界の経理を担当する人・経営事項審査を受審する建設業者は聞いたことがあるのではないでしょうか。

建設業経理事務士・建設業経理士について解説します。

目次

建設業経理事務士・建設業経理士とは?

建設業経理事務士・建設業経理士とは、建設業における経理や財務に関するスキルや知識を評価するための民間資格です。

この資格は、建設業界で働く経理担当者や財務担当者、建設業の経営者など、建設業に関わるさまざまな人たちに密接に関わる資格です。

建設業経理事務士と建設業経理士の違いは?

建設業経理事務士・建設業経理士の違いは、「級」により名称が異なります。

建設業経理事務士は3級・4級、建設業経理士は1級・2級のことを指します。

建設業経理事務士3級・4級は建設業振興基金の独自試験ですが、建設業経理士1級・2級については、建設業法施行規則(第18条の3)に基づく「登録経理試験」として位置づけられています。

建設業経理検定の試験内容は?

検定試験の内容は、建設業特有の会計や財務に関するトピックに焦点を当てています。
一般的な財務会計、税務、予算編成、建設プロジェクトのコスト管理、建設業法規制など、建設業における経理と財務に関連するトピックが含まれています。

試験の難易度や詳細な要件は、検定の種類や試験のレベルによって異なります。試験合格者は、建設業界での経理業務において信頼性があり、専門知識を持っていることを証明できるようになります。

級ごとの試験内容は以下の通りです。
1級のみ、財務諸表・原価計算・財務分析の3科目あり、すべて合格することで1級資格者となります。

建設業経理士1級

建設業における原価計算・財務諸表・財務分析

上級の建設業簿記、建設業原価計算及び会計学を修得し、会社法その他会計に関する法規を理解しており、建設業の財務諸表の作成及びそれに基づく経営分析が行えること。

建設業経理士2級

建設業の簿記、原価計算及び会社会計

実践的な建設業簿記、基礎的な建設業原価計算を修得し、決算等に関する実務を行えること。

建設業経理事務士3級

建設業の簿記、原価計算

基礎的な建設業簿記の原理及び記帳並びに初歩的な原価計算を理解しており、決算等に関する初歩的な実務を行えること。

建設業経理事務士4級

簿記のしくみ

初歩的な建設業簿記を理解していること。

1級は3科目合格が条件となっていますが、各科目の有効期間は合格通知書発行日から5年間となっています。
最初の科目合格から5年以内に3科目の合格を目指しましょう。

試験の日程は?

試験は年に2回実施しており、上期(毎年9月)は1級および2級、下期(毎年3月)は1級から4級までの全ての試験を受験することができます。

試験は誰でも受験することが出来ますが、1級については他の級と同日受験が出来ません。1級の複数科目を同日に受験することは可能です。

試験日実施試験
9月(上期)建設業経理士1級(財務諸表・財務分析・原価計算3科目)
建設業経理士2級
3月(下期)建設業経理士1級(財務諸表・財務分析・原価計算3科目)
建設業経理士2級

建設業経理事務士3級
建設業経理事務士4級

日商簿記検定と建設業経理検定どちらが難しい?

日商簿記検定と建設業経理検定は、異なる分野に焦点を当てた資格試験であり、難易度は個人のバックグラウンドとスキルに依存するため、直接比較することは難しいです。

例えば、日商簿記2級と建設業経理士1級を比較すると、どちらが難しいかは、受験者の経験、学習準備、関心、および受験する試験のレベルによって異なります。

参考ですが、一般的には、試験範囲や難易度を考慮すると、日商簿記2級より建設業経理士1級の方が難しいとされていることが多いと感じます。

理由としては、建設業経理士1級の試験は3科目合格を要する点、論述問題があることから難易度が上がるとされているのではと思います。

どちらの試験も準備と学習が必要であり、合格に向けて十分な取り組みが必要です。
試験の難易度を評価するために、詳細な試験要件や過去の合格率を調査し、自身の経験とスキルに合った試験を選ぶことが重要です。

また、試験合格のために十分な時間と労力を割くことも考慮に入れるべきです。

建設業経理士1級または2級を取得することで有利になることは?

建設業経理士を取得することで以下の点において、主に有利になります。

経営事項審査の加点対象になる

経営事項審査を受審している建設会社の役員・従業員のうちに、建設業経理士1級または2級を取得している人がいる場合、経営事項審査の加点(社会性W点)の対象となります。(建設業経理事務士3級4級は加点対象外です。)

建設会社の経理担当として採用されやすくなる

建設業経理士は建設業界に特化した資格のため、建設会社の経理担当者として重宝されます。
また、上記で記述したように所属や就職しようとしている会社が経営事項審査を受審している場合は、手当が付いたり採用されやすくなります。

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